藤原定家(ふじわらのていか/さだいえ)の家集『拾遺愚草(しゅういぐそう)』より(2805)。
御熊野詣の御共にまゐりて、哥つかうまつりし中に
本宮、寄社祝
ちはやぶるくまのの宮のなぎの葉を かはらぬ千世のためしにぞをる
(訳)熊野の宮の梛の葉を、千代にお変わりない君の吉例として手折るのだ。
藤原定家(1162年~1241年)は、鎌倉時代初期の公家、歌人。
2つの勅撰和歌集『新古今和歌集』『新勅撰和歌集』の撰者。
『小倉百人一首』の撰者だといわれます。
元記事は「藤原定家:熊野の歌」。