み熊野の 源実朝


源実朝(みなもとのさねとも)の家集『金槐(きんかい)和歌集』より(冬 312)。

社頭の雪

み熊野のの葉しだり降る雪は神のかけたる垂(しで)にぞあるらし

(訳)社殿の前の雪。
熊野の梛の葉を重みで垂れ下がらせて降る雪は、神が掛けた垂(しで)であるらしい。
「しで」は注連縄や玉串につけて垂らす紙。

源実朝(1192~1219)は、鎌倉幕府三代将軍。源頼朝の二男。母は北条政子。

元記事は「源実朝:熊野の歌」。