国道の中央分離帯上にある御神木の梛の木


なぎの木2.jpg
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高知県安芸市下山、国道55号の中央分離帯上に梛の木が残されています。
波切不動尊の御神木です。国道改修工事の際に伐採される予定だったが、中央分離帯を設置して上下線を分離することで守られました。

1人の漁師を救ったと言い伝えられる梛の木です。

神木 梛の木
 「梛の木は残した」

 昔、金二という漁師がいた。ある時仲間と漁に出たが、嵐にあって船は転覆、仲間は見えなくなってしまった。泳ぎに自信のない金二は無我夢中で波間をただよっていた。その時笹のような葉をつけた小枝にしがみついたところ、それがなんと日頃金二が信心している波切り不動明王の境内にある神木梛の木の枝であった。「あっ!お不動様の梛の木の枝じゃ!おれは助かるぞ。」そう思うと大変な自信が湧いてきた。こうして仲間の中から金二だけが助かったという言い伝えがある。

 神木梛の木は昭和44年国道55号線拡張工事のため取り除かれる予定であったが、地元不動部落民と関係機関の努力により残すことになり、梛の木を境内の一部とともに中央分離帯として上下線を分離、国道では日本で唯一の名所となった。

 梛の木の樹齢は300年〜400年と推定される。

           土佐の名木 神木梛の木保存会

神木梛の木説明板